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発達障害の子供にとって学校は地獄か?いじめの原因と防止策を考えましょう

 

発達障害の子供が学校でいじめにあう原因分析と対策

母親として、常に次男が学校でいじめにあっていないかなあと心配してしまう自分がいる。発達障害を正確理解して、あらゆる面で考えておかないといけないです。

発達障害とは、脳の発達に何らかの遅れや偏りがあることで、学習や行動、コミュニケーションなどに困難を抱える状態のことです。発達障害には、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラムASD)、学習障害(LD)、発達性協調運動障害(DCD)などがあります。発達障害は個人差が大きく、症状の程度や表れ方はさまざまです。

発達障害の子供は、学校でいじめにあう可能性が高いと言われています。文部科学省の調査1によると、2019年度にいじめを認知した小中高等学校及び特別支援学校は約8割で、認知件数は約54万件でした。そのうち、発達障害のある子供が被害者となった件数は約2万件で、全体の約4%を占めました。しかし、この数字はあくまで認知されたものであり、実際にはもっと多くの発達障害の子供がいじめに苦しんでいる可能性があります。

いじめ

では、なぜ発達障害の子供はいじめにあうのでしょうか?その原因を分析してみましょう。

発達障害の子供がいじめにあう原因


発達障害の子供がいじめにあう原因は、大きく分けて以下の3つに分類できます。

  1. 発達障害の症状によるもの
  2. 学校や社会の理解不足によるもの
  3. 個人や家庭の事情による


発達障害の症状によるもの


発達障害の症状によって、子供は学校生活や友人関係で困難を感じることがあります。例えば、

  1. ADHD の子供は、注意力が散漫だったり、落ち着きがなかったり、衝動的だったりすることで、授業やテストに集中できなかったり、先生や友人とトラブルを起こしたりすることがあります。
  2. ASD の子供は、感覚や情動の過敏だったり、コミュニケーションや社会性に問題があったりすることで、周囲の音や光に不快感を覚えたり、友人と会話や遊びが上手くできなかったりすることがあります。
  3. LD の子供は、読み書きや計算など特定の学習領域に困難があったりすることで、成績や進路に不安を抱えたりすることがあります。
  4. DCD の子供は、手先や体全体の協調運動に困難があったりすることで、筆記や工作などの作業や、体育や運動会などの活動に苦手意識を持ったりすることがあります


これらの症状は、子供にとってストレスや不安を生み出すだけでなく、周囲からの偏見や差別、孤立や無視、からかいや暴力などのいじめの対象にされることもあります。特に、発達障害の症状が目立たない場合や、発達障害であることが周知されていない場合は、子供の行動を「わがまま」「ずるい」「変わっている」と誤解されやすく、いじめにつながりやすいと言えます。

 

学校や社会の理解不足によるもの


発達障害の子供がいじめにあう原因のひとつに、学校や社会の理解不足が挙げられます。発達障害は見た目ではわかりにくく、また個人差が大きいため、一概には言えませんが、一般的には以下のような誤解や偏見があります。

 


これらの誤解や偏見は、発達障害の子供に対して不当な評価や扱いをすることにつながります。例えば、

  • 先生や保護者が子供の症状を無視したり、叱責したりする
  • 学校が子供に合わせた支援や配慮をしなかったり、拒否したりする
  • 友人やクラスメートが子供を仲間外れにしたり、からかったりする


これらのことは、子供にとって傷つくだけでなく、自己肯定感を低下させたり、学校への不信感や嫌悪感を高めたりすることにもなります。また、発達障害の子供だけでなく、その保護者も周囲から理解されなかったり、責められたりすることがあります。

個人や家庭の事情によるもの


発達障害の子供がいじめにあう原因として、個人や家庭の事情も関係してくることがあります。例えば、

  • 発達障害以外にも精神的・身体的・知的な障害を持っている
  • 発達障害以外にも学習上・生活上・健康上・経済上・家庭上などの問題を抱えている
  • 発達障害であることを自覚しておらず、自分の症状をコントロールできない
  • 発達障害であることを否定したり、隠したりしようとする
  • 発達障害であることを周囲に知られたくなかったり、自分で受け入れられなかったりする

 

発達障害の子供がいじめにあう対策


発達障害の子供が学校でいじめにあう原因を分析したところで、次に対策を考えてみましょう。発達障害の子供がいじめにあう対策は、大きく分けて以下の3つに分類できます。

発達障害の子供自身の対策
学校や社会の対策
個人や家庭の対策


発達障害の子供自身の対策


発達障害の子供自身ができる対策としては、以下のようなものがあります。

自分の発達障害について正しく理解し、受け入れる
自分の強みや興味を見つけて、伸ばす
自分の苦手や困難を認めて、改善する
自分の感情や思いを上手く表現する
自分の権利や責任を知って、守る
いじめやトラブルに遭ったら、すぐに大人に相談する

学校や社会の対策

学校や社会ができる対策としては、以下のようなものがあります。

発達障害に関する正しい知識や理解を広める
発達障害の子供に対して配慮や支援を行う
発達障害の子供とその保護者と協力して関係を築く
発達障害の子供とその仲間と共生できる環境を作る
いじめやトラブルが起きたら、迅速かつ適切に対処する

 

個人や家庭の対策


個人や家庭ができる対策としては、以下のようなものがあります。

発達障害の子供の状況やニーズに応じて、適切な医療や教育を受ける
発達障害の子供の成長や発達を認めて、励まして、褒めてあげる
発達障害の子供の意見や感情を尊重して、話を聞いてあげる
発達障害の子供に対して過度な期待や圧力をかけない
発達障害の子供に対して適度なルールや指導を与える
発達障害の子供と一緒に楽しいことや好きなことをする

 

まとめ


発達障害の子供が学校でいじめにあう原因と対策について考えてみました。発達障害の子供は、学校生活や友人関係でさまざまな困難を抱えることがあります。そのため、いじめにあう可能性が高くなります。しかし、発達障害の子供は、自分自身や周囲ができる対策を行うことで、いじめに立ち向かったり、予防したりすることができます。発達障害の子供は、誰もが持つ個性や能力のひとつです。発達障害の子供に対して理解や支援を示すことで、学校も社会もより豊かで多様なものになるでしょう。

我々母親はやっぱり常に我が子を観察し、サインを逃してはいけないように努めたいと思います。