ラビット

ゆっくり味わいながら生活をします。子育てとお金の記録

コロナより怖い猫の人獣共通感染症SFTSを知っておくべき

 

 

SFTSは新しいダニ媒介人獣共通感染症(写真AC)

SFTSとは?

重症熱性血小板減少症候群SFTS

マダニによって媒介される病気は数多くありますが、その中でも致死率が高く、人やねこに深刻な被害を引き起こす重篤熱性血小板減少症候群(SFTS)が近年増えています。2013年には日本でも山口県で初めて報告されました。2018年10月、SFTS発症猫を看病していた飼い主SFTS発症し、死亡しました。これまで日本でのSFTS流行は西日本に限局しており、関東地方での感染報告はありませんでした。しかし去年2021年6月、千葉県で関東地方初のSFTS感染患者が確認・報告されていました。飼い主以外に、獣医師がSFTS発症し、重症までケースが報告されています。

 

人にも感染するこわい病気SFTS


SFTSはマダニ媒介性感染症です。ヒトだけでなく、ウシ、ヤギ、ブタ、イノシシ、イヌ、ネコ等の多くの動物に感染する病気であり、近年では感染したねこを看病していた飼主が感染した事例も報告されています。2009年に中国で発生が報告され、2011年に原因ウイルスである「SFTSウイルス」が特定されました。日本国内での死亡率が高い一方で、有効な治療法は現在の段階では見つかっていません。

 

日本ではもうはや全国で発生する

 

              国立感染症研究所HP「SFTS症例の届け地域」2021年7月28日現在より

日本では今まで633件の感染者報告と、63件の死亡が報告されています。実際の死亡率がこれ高いと考えております。主に西日本を中心にして発生していましたが、去年の2021年千葉県で確認していますので、徐々に東日本にも広がると考えられます。STFSを運ぶマダニは日本全国に生息しており、もうはや全国どこでもSTFSが発生してもおかしくない状況です。

 

SFTSの主な症状

SFTSはさまざまな症状を引き起こします。潜伏期間:6日ー2週間

発熱、倦怠感、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)。また、頭痛、筋肉痛、リンパ節腫脹、出血、血小板と白血球の減少などが起きます。

 

飼い主対策方法

  1. SFTSは人にも猫にも感染する人獣共通感染症で、様々な症状を引き起こします。マダニに嚙まれないようにすることが唯一の方法です。公園や河川敷など散歩の際に、長袖長、長ズボン、帽子を着用するなど肌の露出を抑え、マダニに咬まれないようにしましょう。
  2. 散歩から帰った際には、人間・犬猫ともにマダニに咬まれていないかチェックしましょう。もしも、マダニがくっついてしまったら、早く動物病院に相談しましょう。決して個人で素手で潰さない、マダニの体液が飛び散ってしまう可能性あり、とっても危険です。
  3. 猫はできるだけ室内で飼いましょう、無理に外への散歩は控えましょう。お薬などでマダニの対策を確実に行い、マダニのいない環境を作りましょう。

ご自身が咬まれた場合、2-3週間ぐらい体調の変化に注意深く観察をして発熱等の症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診しましょう。

 

SFTSは誰にでも感染リスクがある恐ろしい病気です。

人もペットも毎日を健康に楽しく過ごすためにも、今できることをしっかり行い感染リスクを下げるようにしましょう。